アトピー なんかに負けないで!



偏見の目

私は息子のアトピーを通して、人の目、世間の目に対して色んな思いをしてきました。

息子が一番ひどかった、重症だったのは5歳の頃でした。 
まめに通院もして、あらゆる治療をしてきましたがなかなか治ることはなく、悪循環が続いていました。
ステロイドももちろん塗っていましたが当時通っていた先生も頭を抱えていたくらいに、重症でした。
どんな治療を試みても回復する様子もありませんでした。 

見た目は、やけどを思わせるほど赤くただれたように腫れ上がり、
本来の顔ではなく、まるで別人のようになっていました。
顔はジュクジュクしたものが出て、全身は包帯で巻かれていました。
何かの事故にあって無理やり退院してきたかのような姿でした。

そんな中、息子といえばあまり人の目を気にしませんでした。そして私も。
息子とは、外出する時は必ず一緒にどこでも行きました。
買い物の時ふと、鋭い視線を感じました・・・。
年配の女性の二人組が何か言いながら、ものすごい視線でこちらを見ていました。

まるで化け物を見るかのような視線、眉間にしわを寄せて、
気持ち悪い物を見るようにそして少し後ずさりしました。
「何!?あの子!!すごいね~!!  見て見て! 怖い!」
もう一人の人は「あんなの親の責任だわ!かわいそうに!あの親、頭おかしいんじゃないの!!」
明かな、偏見の目でした。

・・・私は何の言葉も出ませんでした。息子が、私がおかしい!?
体中が一気に血の気が引くように真っ青になっている感じが自分でも感じとれました。
そして息子を抱えてその場から逃げるように立ち去りました。

息子と私がこれまで頑張ってきたことを全て否定されているかのように思えました。
そして、息子を強く抱いたまま悔しくて悲しくて思わず泣いてしまいました・・・。
今まで張り詰めていたものが一気に爆発してしまいました。

医師からはあなたがいけないんだ!とも言われ他人からは、ひどい言動を浴びさせられ。
私たちが、何か迷惑をかけているかのようでした。
とても耐えがたい状況でした。

息子は5歳でも私の事にはとても敏感で
「母ちゃん・・・どうしたの?」強く抱かれたままの息子は、耳元で言いました。
「母ちゃん・・・大丈夫なの?・・・どっか痛いの?・・・泣いてるの?」

私はその言葉でますます涙が止まらなくなりました。
「大丈夫だよ!母ちゃんねっ目にゴミが入ってね、チクチクするだけだよ」
「じゃあ、早くおうちに帰ろう!」 「そうだね!帰ろうか」
その後は息子に心配かけさせてはいけないっと思い、気持ちを切り替え自宅へと急ぎました。

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